セキュリティ
「ホームページのバックアップは取っていますか?」と聞かれて、すぐに答えられる方は、多くありません。バックアップとは、ホームページのデータの「控え」を別の場所に保存しておくことです。改ざん、更新の失敗、操作ミス、サーバーの不具合など、もしものときに元の状態へ戻すための備えになります。この記事では、何を、どこに、どれくらい取ればよいかを、初心者の方にも分かるように整理します。
IPA(情報処理推進機構)の「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」は、2026年3月27日公開の第4.0版で、はじめに取り組む項目に「バックアップを取ろう!」を加え、5か条から6か条にしています。バックアップは、中小企業の基本的な対策のひとつとして位置づけられています。
警察庁も、ウェブサイト改ざん対策の「日頃の対策」として、定期的にバックアップを取り、正常な内容と比べて不正なファイルがないかを確認することを挙げています。改ざんされたときの対応は、ホームページが改ざん・乗っ取りされたら?初動対応と日頃の備えで整理しています。
ホームページのバックアップは、大きく2つに分けて考えます。
| 種類 | 中身 | ないと困る場面 |
|---|---|---|
| ファイル | ページ、画像、デザイン、設定ファイルなど | 表示が崩れた、画像が消えた |
| データベース | ブログ記事、お知らせ、会員情報、予約・注文の記録など | 記事や申し込みの記録が消えた |
文章だけのシンプルなサイトは、ファイルだけで足りることがあります。一方、WordPress のように管理画面から更新するサイトや、予約・会員のシステムは、データベースも一緒に取らないと、元に戻せません。「ファイルだけ取っていた」という状態に気づきにくいので、注意が必要です。
バックアップを、ホームページと同じサーバーの中だけに置いていると、サーバーそのものに問題が起きたときに、一緒に失われる可能性があります。次のように、別の場所にも置いておくと安心です。
保存先のIDやパスワードの管理も、あわせて大切です。バックアップのデータには、お客様の情報が含まれることがあるため、他の人が見られない状態にしておきます。
以下は、一般的な考え方の目安です。サイトの性質に合わせて決めてください。
また、PHP や WordPress の更新など、大きな変更をする直前には、必ず取っておきます。更新に失敗しても、元に戻せるからです。更新の必要性は、PHP2shell(PHPの脆弱性)とは?や、WordPressとPHPバージョンの確認方法もご覧ください。
バックアップは、取っているだけでは不十分で、実際に戻せるかが大切です。次の点を、一度確認しておくことをおすすめします。
改ざんされた場合は、改ざんされる前の時点のバックアップへ戻す必要があります。保存期間が短すぎると、改ざんに気づいたときには、きれいな状態の控えが残っていないこともあります。戻したあとは、弱点をふさがないと再発の可能性があるため、ソフトウェアの更新とパスワードの変更も行います。
バックアップを含めた、ホームページの備えが十分かを確認したい方は、ホームページのセキュリティチェック(12の質問・無料・登録不要)をお使いください。入力した内容は端末の中だけで処理され、送信されません。簡易チェックで、安全を保証するものではありません。全体の考え方は、ホームページのセキュリティ、何を確認すればいいかにまとめています。
Kairos では、公開後の更新や点検を担当する保守プランを用意しています(ライト 月5,000円〜、スタンダード 月15,000円〜、システム保守 月30,000円〜/税込、最低契約6か月)。バックアップの状況の確認など、「何から確認すればよいか分からない」という段階のご相談も、ヒアリングは無料です。蟹江町や近隣の方は、対面でもご相談いただけます(蟹江町のホームページ制作)。
FAQ
サーバー会社によって、バックアップの有無・範囲・保存期間は異なります。自動で取られていても、自分で戻せるか、どこまで戻せるかは、契約内容の確認が必要です。分からないときは、サーバー会社や制作会社にお問い合わせください。
更新が少ないサイトなら、更新のたびと月に1回程度、記事や注文が日々増えるサイトなら、毎日に近い頻度が目安です。これは一般的な考え方で、サイトの性質によって変わります。
戻せる状態であれば、復旧の助けになります。ただし、弱点が残ったまま戻すと、再び改ざんされる可能性があります。戻したあとは、ソフトウェアの更新とパスワードの変更も行います。
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